変形性股関節症

  • 股関節に痛みがあり歩くことがしんどい
  • 階段を使う時に股関節が痛む
  • 股関節に違和感を感じる
  • 変形性股関節症と病院から診断された
  • 痛みで日常生活が辛い

変形性股関節症とは?

変形性股関節症は大腿骨(脚の骨)と骨盤との間にある軟骨が擦り減り、炎症をおこし、痛みを感じます。初期の症状としては立ち上がる時や歩きはじめに鼠径部(脚の付け根)に違和感や痛みを感じるようになります。安静時でもこの痛みが続くようになると、生活全般において大きな支障が生じます。さらに進行すると、足の動作に関する困難が増え、階段の昇り降りや正座、しゃがみこむといった基本的な動作が難しくなります。

変形性股関節症の原因とは?

骨盤の歪みが股関節に及ぼす影響は、特に男性よりも女性に表れやすいです。以下に、変形性股関節症のメカニズムと関連する要因を簡単に説明します。

  1. 筋肉量の違い: 一般的に、女性は男性に比べて骨盤周りの筋肉量が少ないです。これにより、骨盤を適切な位置に維持するサポート力が不足し、歪みが生じやすくなります。

  2. 妊娠と出産: 妊娠中および出産後、女性の骨盤はホルモンの影響や赤ちゃんの重みによって変化します。これが正しい位置に戻らないまま、骨盤の歪みが残ることがあります。

  3. 生活習慣と姿勢: 長時間座っていたり、悪い姿勢を続けることなどが骨盤の歪みを促進する要因となります。
  4. 足の長さの違い: 両足の長さが微妙に異なる場合、それが骨盤の傾きを引き起こし、股関節に不均等な負担をかけ、痛みの原因になる場合があります。

上記の原因が複合的に影響し、変形性股関節症が引き起こされます。日ごろから適切な姿勢の維持、運動、ストレッチ、そして必要に応じたリハビリテーションを行うことで、予防や管理に役立ちます。

予防と治療について

股関節は重要な関節であるため、変形性股関節症の早期発見と適切な対策が重要です。初期や中期の症状においては骨盤の歪みを矯正し、股関節にかかる負担を軽減することが、非常に有効です。

ただし、進行が進んだ場合や痛みが強い場合、最終手段として整形外科での手術が検討されることもあります。手術は、骨切り術や人工股関節の挿入など、患者様の状態によって異なります。

重症化を防ぐためにも早めの対策が重要です。