- 受傷時にバットで殴られたような衝撃を感じた
- 受傷時に破裂したような音がした
- 走っていた時にアキレス腱に激痛が走った
- つま先立ちができない
- 痛くて歩けない
アキレス腱断裂ってどんな疾患ですか?
アキレス腱断裂は、10代でも発症し、競技レベルにかかわらず発生する可能性があります。
一般的には中高年に好発すると言われていますが、若い年齢層でも発生することがあります。
アキレス腱は、足首の後ろに位置し、ふくらはぎの筋肉から踵骨につながる強力な腱です。これは歩行や走行時に踵を上げる際に重要な役割を果たします。アキレス腱が断裂すると、足の動きに重要な安定性が失われ、歩行や運動に大きな影響を与えます。
一般的に、アキレス腱の断裂は急性の激しい痛みを伴いますが、驚くほど痛みが少ないこともあります。このため、断裂が見逃されることがあるので注意が必要です。
アキレス腱断裂を発症させるメカニズム
アキレス腱断裂の発生にはさまざまな要因が関与しています。若い競技者では、普段よりも調子が良いときに発生することが多いとされています。これは、競技者が最高のパフォーマンスを発揮しようとするときに、身体にかかる負荷が増加し、アキレス腱に過度のストレスがかかるためです。また、中年以降では、柔軟性の低下と共に筋収縮のコントロールの低下もアキレス腱断裂のリスクを増加させます。
診断方法
アキレス腱断裂の診断において代表的なものは、徒手的検査の一つであるThompson’s squeeze test(トンプソンの挟圧検査)があります。この検査ではうつ伏せになり、下腿三頭筋の筋腹をつまんで足関節の動きを観察します。何も反応がない場合はアキレス腱が断裂している可能性が高くなります。
また、アキレス腱の部分に陥凹があるかどうかを触ってみることも、簡易な診断手法として挙げられています。ただし、腫脹が強い場合や周囲の組織が炎症を起こしている場合、陥凹が触知しにくくなる可能性があります。その場合は、エコーやMRIなどの画像診断も、有用です。
応急処置
受傷直後は、基本的な応急処置としてRICE処置が行われます。
RICE処置のRICEとは、①安静 (Rest)②冷却 (Icing)③圧迫 (Compression)④挙上 (Elevation)の頭文字です。
足関節の場合、軽度底屈位での固定をしましょう。
治療
アキレス腱断裂の手術療法と保存療法における治療期間やリハビリの進行は一般的に以下のような期間が挙げられます。
ギプス固定は手術療法だと4週間程度、保存療法だと6週間程度
全荷重歩行も 通常は手術後4週間後、保存療法だと6週間程度
受傷種目への復帰は通常は手術後5か月頃から、保存療法だと7ヶ月あまりかかるといわれています。
当院は保存療法が得意です!
アキレス腱の断裂は、一部の完全な断裂は手術が必要な場合がありますが、保存療法が適切な選択肢となる場合もありますので、初診時にしっかり検査いたします。
当院での保存療法では、ハイボルト療法を行います。この治療法では、深部の筋肉や組織に電気刺激を送ることで、痛みや炎症の緩和、回復の促進を図ります。
アキレス腱断裂でお困りな方は、名古屋市にあるめいほく接骨院にお気軽にご相談ください。